- 中村タイルのこと
その問題!【タイルとわたし】に解決させてください!中小企業で働くってどんな感じ(case of nakamuratile)
人生は嵐が過ぎ去るのを待つのではなく
雨の中で踊ることを楽しむことだ
6月の雨を楽しんでますか?
引っ越し先に難ありで、ブログ引っ越しを延期したコーゾーです(涙
気を取り直して、もう一汗ここで書いていこうと思います?
ネタ切れの間を自叙伝でしのぎ切って、ようやく本来のブログの役割に戻ってまいりました
今回から
その問題!【タイルとわたし】に解決させてください!
シリーズで展開していこうと思います。
そこで第一弾企画
中小企業で働くってどんな感じ(case of nakamuratile)
タイルあんまり関係ないやん!ってツッコんだ あなた!
その通りです・・・
でも、我々がお世話になっているタイル業界のほとんどが中小企業(一部メーカーは除く)であります。
その実態はいかなるものか?
これから就職や転職を考えている、あなたに向けて
中小企業(タイル業)で働くってどんな感じなん?ってことを勤続1年~30年を超えるベテラン社員(14名のアンケート)と勤続29年の会社役員(私)の視点で深掘りし、それぞれの主観的感想をまとめてみましたので、今後の進路の参考にしていただければ幸いです。
現在の日本における中小企業は
企業数99.7% 従業員数68% と日本人の約2/3以上の人々が中小企業になんらかの関わりがあるといっても過言ではありません。
中小企業の定義は資本金額と従業員数で決まります。
【case of nakamuratile】
当社の会社概要
資本金7500万
従業員数 32名
創業71年
https://nakamuratile.co.jp/outline/
立派な中小企業です。
では中小企業で働く3つのメリット・デメリットを見ていきましょう。
先ずは社員(勤続1~30年の14名のアンケートを基に)の視点から。
メリット
- 社長との距離が近い 直接意見が言える 12名
- 責任ある仕事を任せられる やりがいにつながる 7名
- コミュニケーションが取りやすい 4名
その他に
意思決定スピードが速い 4名
スキルが身に付きやすい 3名
などがありました
デメリット
- 給料・賞与に不満がある 8名
- 一人にかかる負担が大きい 7名
- 福利厚生が少ない 休みが取りづらい 6名
その他に
社員の年齢構成にバラつきがある 2名
企業としての知名度が高くない 2名
という意見がございました
メリット1位
【社長との距離が近い 直接意見が言える】
という点について私なりの解説をさせてください。
因みに社長が暇なので社員の廻りをウロウロしているわけではございません(笑
当社では年2回、社長と全社員が1対1の面談を行い、事業の在り方や社員のしごとの評価や今後の目標などを話し合う機会があります。
ひとり30分ぐらいで3日ぐらいかけてやります。体力要ります!
社長に自分の意見が直接言えるというのは、社員にとって大きなメリットと感じて頂いております。
私も社員時代には面談時に、今考えていることや、不満なども話した経験があります。
【聴いてもらえた】という満足感は、人間にとって重要なことだと再認識しました。
大企業ならマネージャーがこの役割を果たすと思いますが、社長とマンツーマンというのは中小企業ならではでしょうか。(当社社員は部門責任者面談と社長面談の2回あります)
一方のデメリット1位は・・・
給料・賞与に不満がある!!
やはりというか、あるべき結果として上がってまいりました。
これは経営参画する私の問題です!!
真摯に受け止めて改善に努力してまいりたいと思います。
当社従業員の素晴らしさは、このように自分の意見をハッキリと伝えることが出来ることだと思います。
不満足の【不】
デメリットの【デ】
を取り除けば
不満足は満足に
デメリットはメリットに
変えることができるのです。
大切なことは、何が不満で何に不安を感じているかを共有し、改善しようとすることではないでしょうか。
その仕組みをしっかりと構築し共有し行動していきたいと思います。
ここで少しですが当社の給与や賞与について更に深掘りして考えてみます。
わたしの考えでは、給与や賞与についての満足度は相対比較になると思います。
誰との対比なのか?(友達、一般社会)
何との対比なのか?(能力、評価、就業時間)
絶対値や限界点のないポイントだと思いますし、どこで満足するのかも個人差があると思います。
当社給与形態としまして
年齢給+職能級(階級や役職)+役割業績給(業績)=支払給与
という形態をとっており全社員にも説明しております。
が、しかし・・全社員がきちんと理解し納得出来ているのか?という点では不完全な点であると言えます。
また評価という点では、業績の占める割合もあり、営業職にとっては外的要因による成績不振や、非営業職の方々は所属部署の業績評価になるので納得感という部分では不満が残る部分もあると思います。
また給与総支払額においては、マスメディアなどが発表する世代別の平均給与所得やボーナス時期の平均賞与と比較しても下回っていて大手企業や公務員と比べると大きく見劣りすると結果になっております。
いずれにしても従業員満足度の中核をなす部分である以上、しっかりと社員の期待に応えていく努力を続けて参ります(汗・・
以上が社員視点での当社で働いているメリット・デメリットの主観的感想でした。
ここから先は、中小企業勤務歴32年(当社員歴29年 転職経験2回)の私が、会社役員と従業員の二足の草鞋を履く立場の視点で、メリット・デメリットをそれぞれ一点に絞って解説させてください。
サラリーマンとして中小企業で働くメリットは
経営者リスクを背負わずに、経営者視点で個人商店的な環境で働くことが出来ることです。
この一点につきます。
例えればですが
セレクトショップで働く場合に、スタッフの立場で働くのでははなく、オーナー店長としての視点と立場で働くみたいな・・
接客の仕方や商品の陳列ひとつとってみても、見えている景色が全く違うと思います。
中小企業は大企業と比べて仕事の守備範囲の広さが全く違います。
当社では、一人の営業担当者が、顧客の新規開拓、ルートセールスの売上管理、工事現場管理、新商品やサービスの企画立案から顧客プレゼン、勉強会の立案から講師、仕入れ請求チェック、顧客の請求入金管理、債権与信管理、企業分析診断、会議のファシリテーター、年間予算の組み立て、ブログ、YouTubeのアップまで
これだけのしごとを任せられます。(全社員ではありません)
自分が会社の社長になったつもりで仕事が出来ますので、どうすれば会社が儲かり従業員に満足してもらえるのかを真剣に考え向き合うことが出来ます。(経営リスクを背負わずに←ここが大切です)
当社では会社経営にまつわる数字を社員と共有しております。
売上、粗利、営業費、営業外費用収益、経常利益などは部門ごとに細分化され半期ごとに全社員と共有し現在の状態を認識してもらいます。
自分達の目標と成果を全社員がしっかりと認識することが大切だと考えます。
私も大企業と呼ばれる顧客や仕入れ先と一緒に仕事をしてきましたが、一様に感じるのは、自分のミッションへの忠誠度は非常に高いが、それ以外の守備範囲や思考範囲が狭く、事業を俯瞰的に見ていない人が多いと感じられます。
これは企業として評価の仕組み上、ある意味仕方のないことだと思います。
ただ、これからの時代を生き抜いていく中で、終身雇用や年功序列が撤廃され、リモートワークや副業などが促進される大企業においては、よりこの傾向が強くなっていくのではないかと考えます。
現在の日本は、社会構造の変化が大きく、一年先を正確に予測できない不安な社会において、自分の生活を守ってくれるのは、勤めている企業ではなく、自分自身のスキル・経験・人脈、そして個人としての信用蓄積という資産なのではないでしょうか?
この価値に気づき感じてもらうことが出来るのが、中小企業で働く唯一無二のメリットであると言い切ることが出来ます。
ではデメリットはなにか?
この考え方を持っていない経営者の企業で働く場合・・・
と私は考えております。
少しツッコんだ内容になりましたが、当たり障りの無い文章は読んで頂いた方々の時間を無駄に消費しただけにしかなりませんので、勇気を持って書いてみました(汗・・
中小企業で働くってことの意義が、少しでも伝えることが出来れば幸いです。
少しでも興味を持っていただいた方は、こちらの方も是非覗いてみてください。中小企業で働く実態を赤裸々に真実のみ綴っておりますので!
nakamuratile.hatenablog.com