• インスタでは書けない話

文化は“好き”だけでは残らない——今日、神戸で突きつけられた真実

今日、神戸の建築祭へ行ってきました

全国で広がりつつあるこのムーブメントの“現場の温度”を

一次情報として自分の目で確かめたかった

イベントそのものの完成度よりも

僕が知りたかったのは

人は何に心を動かされ、どこに熱量を注いでいるのか

歴史の残り香が漂う建築をまわりながら

すれ違う人々の視線をずっと観察していた

そこにあるのは

「知りたい」「触れたい」という知的好奇心

ただ、それだけだった

文化は“好き”だけでも

“興味がある”だけでも未来には残らない

ある建築祭の中心人物がこんなことを言っていた

「建築を残すには莫大な維持費がかかる

全てにスポンサーがつくわけじゃない

だからこそ、数万人を集めて

その中の“ほんの一握り”の支える人を探すんです。」

こんな話、まちがってもSNSで書けない

だから、クローズドなここで書いている

そして

あの時、聞いた
その言葉の意味が

今日、現場に立って

ようやく腑に落ちた

表から見える美しさではなく

裏側にある“支える構造”

文化もまた同じだ

支える少数の存在

未来に渡そうとする覚悟

そこにしか文化は残らない

そして、その構造は外からは見えない

見えないところで、静かに文化を支えている人がいる

今日、この景色の向こうに見えたのは

曇ったガラス越しの光のような“文化の未来”だった

はっきりとは見えない

でも確かに光は差している

そしてね

こうして僕の長文を読んでくれているあなたは

もうその“少数側”に足を踏み入れている人だ

これは社交辞令ではなく

今日、現場に立って得た僕の確信です

文化は、拾い上げる人がいて初めて残る

興味の層ではなく

覚悟の層が未来をつくる

タイル文化も同じ

あなたと一緒に深く潜り

次の時代へ渡していきたい

ここからまた、一段深く潜ります

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