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泰山タイル展を振り返る vol.2
何を展示するかよりも
何を展示しないか!
僕がこだわったのはこの点です
当初、池田先生からは泰山製陶所が発足する前に手掛けた茶器や食器
立体製品などを泰山製陶所の変遷と共に追えるような展示しようとの案もありました
ただ、コンセプトを煮詰めていくうちに【一枚のタイルが繋ぐ縁】がテーマとなり
見栄えがする立体製品よりも、『あくまでもタイル中心に』という方向性へと変化していきます
僕のなかでタイルの見せ方をどうするか
頭を悩ませる日々が続きます
一番やりたくなかったのは、懐古主義的な展示方法
古きよきものだけを愛おしむ、ノスタルジックやレトロ主義に頼った展示には未来がないとさえ・・
まぁ独りよがりのマスターベーションなのですが、古いタイルを使って何か新しいものを生み出す価値を提案したかった
それが、中村ジュンコさんが創ってくれた泰山バードであり、つっちーの一反木綿でもあります
このあたりのアイデアはすべて事後報告であり、作品が出来上がってから池田先生や運営サイドに見てもらいました
一反木綿は勇気がいったな(笑
最終的なお客様への価値提案は
タイル3割 コンテンツ3割 残りの4割をコミュニケーション
つまり会場でのコミュニケーションこそ、この展示会がお客様の期待値を超えるキラーコンテンツにしようと
そのために会場のど真ん中に設けたのが広いオープンスペースだったのです
なにも置かず、全方向を見渡せる空間で
一期一会のコミュニケーションこそが最大の武器だと考えました
この選択が正しかったのかは・・
明日へと続きます