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使ってナンボ。お金とタイルの、正直な話。

今日は、ちょっと真面目に。
そして、少しだけナイーブなテーマかもしれません——お金の話を、させてもらってもいいでしょうか。
日本では、お金のことをあからさまに話すと
「下品やわぁ」とか
「エゲツないなぁ」とか
「せめてオブラートに包んで…」とか。
そんな空気が、まだまだあるように思います。
けれど僕は、30年タイルと向き合いながら、根っからの“ナニワのあきんど”として生きてきました。
だから、お金の話もバンバンします。だって、お金ってただの道具やから。
綺麗とか汚いとか、ええも悪いもない。使ってナンボのもんやと思うんです。
道具は、しまっておいても役には立たへん。
使ってこそ、意味がある。
僕にとってのお金は、「未来をつくるための道具」です。

タイルセラピーの舞台裏
たとえば、NO TILE NO LIFEの活動で開催している「タイルセラピー」というイベント。
こどもたちに、自由にタイルを手にしてもらい、思い思いの作品をつくるあの時間は、見ている大人たちの心までほどけていくような、あたたかい場です。
でもね、その裏には、いろんな準備があります。
使うタイルは、すべてうちが無償で提供しています。
講師やサポートスタッフも手配して、会場づくりも整える。
場所代、道具代、備品、運営経費……もちろんタダじゃできません。
じゃあ、その費用はどこから出てるのか?
それはね、「あなたが買ってくれたタイルのお金」なんです。
うちのショップでタイルを買ってくれたその一枚。
イベントに参加してくれたその一歩。
それらが、ちゃんと未来に届いているんです。

文化をつなぐために、経済をまわす
うちは、タイルで文化を育てたい。
そのために、お金も自分も、ぜんぶ使い切る覚悟でいます。
未来に投資できない文化なんて、きっと残らへん。
だから、文化を守るっていうのは、結局「経済をまわすこと」でもあると思うんです。
もちろん、すぐに大きなことをしなくてもいいんです。
「好きやな」と思って、一枚タイルを買ってくれる。
その行動が、次のこどもたちの笑顔につながっている。
その連鎖が、ちゃんと文化になっていく。
これって、すごく希望のある話やと思いませんか?

タイルは文化や。
「あなたがやってるタイルなんて、所詮は趣味の世界でしょ?」
そう言われたこともあります。
たしかに、そうかもしれません。
でも僕は、本気でこう思ってます。
タイルは文化や。
だからこそ、ちゃんとお金をかけて、未来に残していきたいんです。

安心して、“使いに”来てください
あなたがタイルを買ってくれたそのお金、
あなたがイベントに参加してくれたその行動、
それらはすべて、次の誰かの笑顔をつくっています。
安心して、“使いに”来てください。
うちのタイルを使ってくれてありがとう。
その一枚一枚が、未来の土台になっています。
これからも、「使ってナンボ」の精神で、タイル文化をつないでいきます。

次回、子供たちに無償でタイルを提供するイベント
タイルセラピーは”2025年8月9日”に開催します
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