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タイル感謝祭2024in笠原
日本には八百万の神様がいて、山や川や岩や木も神様が宿ってる
その神様に感謝し、生きることを喜び、コミュニティを育てて、文化を紡いでいく行事が祭りの意義だ
日常では忘れている自然の恵みや人との繋がり、地域の文化や歴史に触れることで新たな一面を感じることが出来ると思う
そんな日本の祭りのなかで、1年前に生まれたのが
タイル感謝祭だ
日本のタイル生産の中心を担う岐阜県多治見市笠原町
モザイクタイル生産日本一のこの街で、タイル名称統一百年の2022年に笠原町のタイル生産者を中心としたお祭りが盛大におこなわれた
地元を中心に業界をあげてタイルの神様に感謝の祈りを捧げたのかどうかはあやしいけど(笑
このお祭りで僕は笠原町に暮らす”タイルのひとたち”に出逢う
それまでの僕にとっての多治見はタイル引き取りに行く場所だった
生産者さんと僕たちの間にはタイルメーカーや商社と呼ばれる仲介をしてくれるひとたちがいて、直接的に生産者さんたちと出会うこともハナシをすることもコミュニケーションとる必要がほとんどなかったんだよね
だから、誰がどんなタイルをどんなおもいでつくっているかなんて、知らなかったし興味もなかった
でもね
出会ってみて、わかることがあるんだ
なんか、おんなじようなことを感じていて、どことなく初めて逢うような気がしない
昔の仲間にバッタリ会った、そんな感覚でいて
これから一緒に何かをやっていこうぜっていう空気感を感じた
それから一年も経たない2023年春に、今度は”タイルの日”である4月の中旬に【タイル感謝祭】という祭りを立ち上げてを見事に大成功させた仲間の背中をみることとなる
タイルの生産者たちが集うこの地域で、自分たちのチカラで祭りを続けていこうと努力する仲間の奮闘ぶりに、同じ日に同じ場所に居ながらにして、とてつもない勇気をもらったのは今でも鮮明に覚えている
この狭い狭い地域のなかで、いろんな考えやおもいが交差する環境で、それぞれのおもいの交差点を見つけ出して、前に前にと進めていく苦労は、やったことがあるやつじゃないとわからない
お金貰っても、名誉貰っても、やりたくないぐらい大変なんだよんな
でもね、その地域で暮らし、その産業を守っていくことが、どれだけ大切かは、その土地で暮らすひとが一番知っていると思うんだ
だから
祭りなんだよね
神様に感謝し、自然に感謝し、土地や風土に感謝し、先人たちに感謝し
そして”今生きている”そのことに感謝する
日常では忘れていることを”ハレの日”をつくることで、その感謝をおもいだすことを、昔の人たちはやってきた
それを現代において、自分たちではじめよって考えて行動していくことってさ
すごいことなんだよな
そんな素敵な仲間がいることを僕は誇りに感じております
これからも逆境はつづくけど、これは続けていくことが目的でいいと思うんだ
俺たちは今年も、こんなにも素敵なタイルをつくったんだぜって
神様に魅せるための祭りになればいいね
百年つづく祭りをめざしてがんばっていってください
つまり12年目で商売辞めたらアカンっていうことやぞ(笑
と仲間にエールを贈りながら
このポストを締めたいと思います
それでは皆様
来年の4月にまた、笠原でお逢いしましょう