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50年の時を経て現代に甦る泰山タイルの壁
おそらく泰山タイルが施工されるのは平成を越え令和に入ってから初めてではないでしょうか?
それもルーツである池田泰佑先生の構図を基に泰山タイルを使って壁面にディスプレイを施しました
当初は池田先生に創作をお願いしたのですが、施工がマグネットを利用したタイル(泰山タイルにマグネットを張り付けたモノ)を使用するので一般の泰山タイルファンの方々に仕上げて頂こうということになりました
その方が創作過程でより深くコミュニケーションが取れ、タイルを触ってもらいながらより楽しんでいただけるのではないか?と池田先生よりご提案を頂き、イベントとして開催させて頂きました。
ここから1分だけ先に宣伝をさせてください(感謝!!
世界中の何処を探しても美術タイルの最高峰と呼ばれた【泰山タイル】は、もうこれだけの枚数は見つからないと思います(多分・・
そんなタイルを当社だけで保管し展示していても、あまり意味がないと考えました
そこで当社で見つかった泰山タイルのほぼ全てにマグネットを張り付けディスプレイとして活用できるようにしました!!!!
勇気が要りましたが・・認めて頂いた社長に感謝です(会長は知っているのかな・・・??
タイルのディスプレイってなんやねん??と思われている方もいらっしゃると思います
まだ、世の中にはそんな【価値】や【提案】は転がってはおりません
この大変貴重で大切なタイルを業界の資産として活用するためには、人が集まる場所にディスプレイとしてデザインを掛け展示することで多くの方々へ見て頂くことが出来、タイルの価値や意味を知っていただけるチャンスではないかと考えます
百貨店や大型商業施設などのファザードや催し物会場に
地方のイベント会場や学校、施設などのモニュメントに
鉄の壁さえあれば何処へでも持って行って
張って、飾って、外して、また次の場所へと移動させることが出来るのです
一切のゴミを出さずに
一枚のタイルを痛めることもなしに
今までそんなこと出来ましたか??
タイルは張ってしまえば、それで終わり・・・
次張り替えるときは、壊して作り直しだったのは昨日まで
今日からは新しい価値を我々がご提案させて頂きます
歴史や文化、伝統といったカテゴリーの商品は、簡単に模倣できるものではございません
ホンモノを見て感じて頂くことでタイルの良さってなんなんだ?と改めて考えるチャンスになればよいなと思います
私たちの会社の近所には、伝統ある百貨店がすぐそばにございます
大阪南海高島屋さんはその昔、泰山タイルの代名詞でもある【集成モザイク】で柱を飾られておりました
そんなご縁から令和の時代に泰山タイルでディスプレイなんて素敵だと思います(高島屋の中のひとに届けばよいなぁ~~
すいません(汗・・・
宣伝が長すぎました
ここからはイベントのお話しをさせてください
先ずは段取りから
マグネットXタイルの可能性をご覧になって頂けます!!
イベントは午後から開催とし、朝から私と池田先生で構図をもとにタイルを張って頂きやすいように【カナバ】と呼ばれる基準となるタイルを並べていきます
この作業があって初めて初心者の方が一緒に入って構図を基にタイルが貼っていきやすくなるんです
上下と左右の両端にタイルを並べ終わったころにはお昼となり徐々に参加者様がご来場
今回の参加者様は3名がご来場!!ありがとうございました。
先ずは自己紹介を交えながら【なぜ、タイルに興味を持ったのか??今、どんな活動をしているのか??などの近況を聞かせていただきながら、今回の構図のコンセプトを池田先生よりご説明頂きます
一通り説明終わってからは、泰山タイルを張っていきます!!
とは言え、そんな簡単にタイルって張れるの??と思われるかもしれませんが・・
張れるんです!!
マグネットなので(笑
沢山の泰山タイルを目の前にして皆様興奮気味!!
ドンドン思いのままにタイルを掴んで張って掴んで張っていきます
お気に入りのタイルを自分で張れる体験ってなかなかないですよね~
タイル壁面の創作を通じて池田先生からいろんなアドバイスやお話しを聞かせていただきながら施工をすすめていきます
泰山タイルの王者といっても過言ではない辰砂も大放出!!(当社で保管している9割を使ってもらいました)
世界中どこを探しても泰山タイルの辰砂3丁掛けを張れる場所はここにしかございません
是非触りにきてみてね
池田先生のタイル選びも真剣そのもの!!
同じ種類のタイルでも、流石に泰山タイルは雰囲気が違うんです
だんだんと、その全体像が仕上がってまいりましたーーー
ここから最後の詰めである【仕上げ】が難しいんです
担当していたパートの出来栄えを確認しながら最終工程へと進んで行きます
張り方は構図を基に参加者の方々にも考えて頂きアドリブもいれつつ、どこにもない作品として仕上がっていきます
最後は池田先生に微調整をしてもらいながら・・・
でもでも、ほとんどが今回ご参加いただいた3人の方々で仕上げて頂きました
ここからは記念撮影
最後に皆さまがお帰りになられてからちょっとだけ私も触らせていただきました~
ほんとに何時間あっても足りません!!
この泰山タイルは全て当社のタイル工事で使用した材料の残りモノです
所謂、業界用語でいいますところの【工事残品】というやつでして・・
タイルは張っているときはモチロンのこと、運搬中にも割れたり欠けたりしますので、必要な枚数きっちりと用意しているだけでは足りない場合がほとんどなのです
タイルを張る範囲や材質、施工の難易度にもよって、そのロス率という【余分】を準備しておくことで安心して施工していただけるのですが、上手く収まった場合には、この【余分】が余ってまいります
今回のイベントで使用した泰山タイルは、私たちの先人達が50年以上前に工事した、その時に発生した【余分】なのです
それを50年間大切に・・・残しておいた【気持ち】が現代に甦ったのだと理解しております
実は、わたしたちの本業であるタイル工事では今日現在も沢山の【余分】なタイルが発生し、タイルとしての役割を果たせずに廃棄されてしまいます
なんとモッタイナイことでしょうか!!
現在の小ロット多品種のタイル業界ならではの実情で、如何ともし難いことなのです・・・
今まで、そう自分に言い訳をしてきたわけですが
今回のイベントを通じて皆さまのタイルに対する情熱や思いに触れ
【1枚1枚のタイルを大切にする】という当たり前のことを教えて頂きました
すいません・・・ここからは宣伝です(汗・・
そんな思いで立ち上げた事業【NO TILE NO LIFE】
工事で発生した【余分】を再利用しようと努力しております
まだ使える、現在最先端な現場で使用されているタイルを皆様にお届けやすい仕組みと価格でご提案させて頂いております
是非ともサイトを覗いてみてください
素敵な1枚のタイルとの出逢いがあるかもしれません
タイルであなたをしあわせにを