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今のところ タイルってこんな感じです!!

事実というものは存在しない
存在するのは解釈だけである ニーチェ

誰かの解釈に振り回されていませんか? コーゾーです

今回は日本におけるタイルを取り巻く状況について深掘りしていきます・・

誰が興味あるねん!!っていうツッコみは想定済みです。

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今回は先日発表されたこの資料を基に解説しております。

業界に30年いる私も

えっっ!そんな感じだったんだ・・
目から鱗の事実もありましたので業界人は必見です。

では、早速参りましょう!

皆様は今現在の日本でタイルがどのぐらい生産・消費されているか、ご存知でしょうか?

事実はそれぞれの解釈によりますが、今回は生産量と輸入量という観点から解釈してみたいと思います。

令和2年の国内でのタイル生産量は1470万㎡・・と言われてもピンときませんよね
なので、これからは全て金額ベースでお話をさせてください。

もう一度、令和2年の国内でのタイル生産量は350億円 まぁまぁイメージできますかね?

では、実際にどんなタイルがどれぐらい作られているのか?

その内容に迫ってまいります

国内生産タイルで最も需要があるのは
外装タイルで131億円(シェア38%)となります。

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こちらはINAXストーンタイプコレクション 月に1億円程(定価ベース)で売れているタイルです。

『タイルって外の壁に貼ってあるんですね』って言われることも多くあります。

実はタイルの主戦場は外壁なんですよ~

第2位はモザイクタイルで96億円(シェア27%)とになります。

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凛と佇み、その存在感を醸し出しております。

当社でも年間2万㎡ぐらい貼る主力商品の一つでもあります。

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最近ではこんな感じで特注パターンがトレンドになっております。

タイル自体の大きさには決まりがありますが、色や面上や配列などには設計士やお客様の拘りを反映させて具体化させ商品を創ったりも出来ます。

第3位は床タイルで70億円(シェア20%)となります。

おや・・?床タイルってモット沢山貼っているイメージあったわ~
と気が付いた貴方!業界人ですね・・

そうなんです、あとで解説させて頂きますが
ここでお話しさせて頂いているのは国内生産分だけなのです

後ほど出て参ります輸入タイルで床タイルは実態があらわになります。

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INAX ピアッツァという名のタイルです。製品寿命30年を超える絶品の国内生産床タイルです! お高いです(笑

最後は内装タイルになります。53億円(シェア15%)

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INAX エコカラットもこの分野ですね!

タイルといえば・・・・

トイレ、お風呂、キッチン・・・と、おうちの中で使われているイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?

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素敵なサニタリー

海外では今現在でも内装タイルの需要は旺盛で、世界最大規模で開催されるチェルサイエでは最新のトレンドが発信されていきます。

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石・木・鉄・錆など新しいトレンドが生まれてきます。今年はどんなデザインが発信されるのか楽しみですね!

国産タイルでも、前回ここで紹介させて頂いたTNコーポレーションさんなどは拘りの内装タイルに特化して商品開発から生産までを一貫して取り組んでおられます。

nakamuratile.hatenablog.com

私のしごとは、もう一度おうちの中にタイルを貼ってもらえるような仕組みを創っていくことだと考えています。

ここまでが国内生産量を基に解釈したスケール感をお伝えさせて頂きました。

ここからは、輸入タイルについてになります

皆様が毎日行くコンビニやドラッグストアーなどの商業施設に使われている床材は・・・
数年前からタイルになっております。

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商品と共に施工方法も改革されてきました。

そのほとんどが輸入タイルです。

そのスケール感をお伝えさせてください。

令和2年の輸入タイル量は1673万㎡・・248億円 ㎡数は国内生産量を上回るのが現状です!

輸入国別では
トップが中国  115億円(シェア46%)
2位がフィリピン 52億円(シェア21%)
3位がイタリア  49億円(シェア20%)
上位3国で約90%を占めています

カテゴリー別の内訳が資料に記載されておらずエビデンスも入手困難であった為に分析することが今回出来ませんでした。

今後の課題として対応してまいりたいと思います。

最新トレンドの輸入タイルは大型化になります。

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最新技術を駆使して大型タイルにインジェクション加工を用いることでよりホンモノに近い質感を再現できるようになりました。

30年前ぐらいは海外有名デザイナーコラボの内装タイルなどがありましたが、最近はすっかり様変わりしました。

個人的な見解ですはありますが輸入タイルが占めるカテゴリー別の内訳は

戸建て住宅やビル・マンション用の床タイル

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一般的に住宅の玄関なのでよく使われている国産最大メーカーINAXの商品です。生産国は中国で輸入タイルになります

コンビニなどの商業施設向け用の床タイル

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ADVAN マーブルコレクション こちらも生産国は中国になります

イタリアのライフスタイルブランド【DIESEL】とのコラボ商品などもあります

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INAX メタルフェイス 金属モチーフでトレンドの錆感がシブいです。

こちらはイタリア産になります。

と・・・こんな感じでほぼ床タイルがメインになっているのではないでしょうか?
あくまでも私の憶測ですが。。

まとめ

国内生産タイルの金額が約350億円
輸入タイルの金額が250億円
合計600億円が一年間で生産消費されるタイルのスケール感になります。

ここに当社のような流通企業のマージンを含んだ販売価格700億円とタイルを購入して施工する工事業者の施工費を含んだ工事金額を同じ700億円程度と考えたとき
約2000億円規模が現在の日本のタイル事業総額となるのでしょうか?

これはあくまでも私の解釈でありますが・・・

誰かこの分野に詳しい人がおられましたら教えてください(汗・・・

売上規模2000億円の産業といえば・・・アニメ制作の市場規模と同じぐらいだそうです。

タイルの職人さん達もクリエイターと呼ばれるような職種にならないかなぁ

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